⑴法人設立と設立日の関係
法人設立をしようとする時、多くの人は設立日を自分にとって特別な日に設定するか、あるいは日柄の良い日を選んで法人設立しようとするものです。良い日柄を選ぶのであれば時期を待てばよいのですが、特別な日に合わせて法人設立を行うと思うとやや意識して準備に臨む必要があります。
実際のところ何を以って法人設立をした日と成るかと言えば、設立のための登記を法務局に行った日が設立日になります。従って設立させたい日までに必要なものを全て揃えて待ち構えなければなりません。必要なものを全て揃え終わるのを設立予定日の前に位置づけ、逆算して準備を進めていく必要があります。
必要になる書類や資材としては次のものが挙げられます。まずは法人設立のための定款をつくり公証人の認証を受ける必要があります。次に印鑑登録をするための会社の実印、銀行印を用意し、印鑑証明を取得する必要があります。そして資本金の払い込みを済ませてその証明を持って法務局に行きましょう。
⑵法人設立のスケジュールについて
法人設立をするには、書類の作成と手続きを手順通りに行う必要があります。そのため、あらかじめスケジュールを立て、手順を追って進めていけばスムーズにできます。まず最初に、会社の重要事項を決めるところから始めます。具体的には、会社名、会社の住所と目的、資本金額、代表取締役の名義などです。会社名が決まったら、会社の代表印を作ります。この代表印は、後に法務局で印鑑登録をすることになります。個人事業から法人設立をする場合には、個人事業からの資産の引き継ぎ方法を決めておくことも必要です。次に、会社の根本的な規則を明記した書類を作成し、公証人の認証を受けます。認証が終了してから書類の不備が見つかったり追加したい項目が増えた場合でも、内容を変更することは難しいので、認証前の段階で公証人に内容の確認をしてもらうと安心です。その後、資本金を払い込んで証明書を作ります。最後に、「株式会社設立登記申請書」を作成し、登記所へ設立登記を申請します。同時に、あらかじめ作っておいた会社の代表印の印鑑登録も済ませると、法人設立の一通りの手続きは完了します。